リポジトリのクローン
Contents
リポジトリのクローン#
続いて、リポジトリのクローンを行ってみます。 クローンとは、リポジトリ上にあるプロジェクトの構成情報(コミット情報)を取得して、リポジトリのコピーを作成する行為です(だからクローン)。 そのためには、親となるリポジトリのアドレスが必要になります。
アドレスの取得#
リポジトリのアドレスは、https形式のものとssh形式のものがありますが、最近ではhttpsが広く使われています。 アドレス形式の確認の上、クリップボードにコピーしておきます。
クローン処理#
クローンを行うためには、GUIもありますがここではコマンドラインを使います。 ターミナル(コマンドプロンプト or Git Bash)を開き、適当なディレクトリに移動しておいてください。
Tip
Windows10や11であれば、エクスプローラから該当ディレクトリをPowerShellで開くメニュー項目があるので、それを使うと良いでしょう。
プロンプトにて、以下のコマンドを打ち込みます。
PS> git clone コピーしておいたリポジトリアドレスをペースト
PS /private/tmp> git clone https://github.com/densuke-st/hello-world.git
Cloning into 'hello-world'...
warning: You appear to have cloned an empty repository.
PS /private/tmp> cd hello-world # 中に入っておく
※ この端末(ターミナル)はこの後も使うので閉じないでください(最小化してあとで再利用するのはOK)。
今回のリポジトリは作ったばかりのため空っぽです。そのためコミットが存在せず empty repository(空のリポジトリ)と言われています。 warningが付いているものの、これは今回は正しいので安心してください。
特に指定しなければ、リポジトリの名前(hello-world)という名前のディレクトリが作成されるので、エクスプローラやFinderで開くと、中身の確認ができます。
Finderでの表示例(空)
Windows11のExplorerでの表示例(空)
Tip
正確には空ではなく、リポジトリとしての情報を保有する管理ディレクトリ(.git
)が作成されています。
Explorerでは見えなくするために隠しファイル属性が適用されていますし、Finder(macOS)ではドットファイルであるため通常は不可視状態になっています。
Tip
gitでは、リポジトリはディレクトリと内包する管理ディレクトリ(.git
)で構成されています。
ディレクトリ内にファイルやディレクトリ(フォルダ)を配置していくことになり、この部分をワークツリー(working tree)と表現されることもあります。
その一方で、 .git
の中はリポジトリとしての管理情報が含まれていて、以下のような物が含まれています。
リポジトリのメタデータ(クローン元のアドレスなど)
コミットオブジェクト(ざっくり言えばリポジトリに含まれるファイルなど)
ステージング情報(次にコミットするときの対象物が入っている場所)